水引毬飾りは幾何学的な構造ではないので、どんなに正確に丁寧に作っても完全な球体にはなりません。
あわじ結び同士が中途半端に重なったり、こっちを動かせばあっちがずれ、気づいたら隙間ができてたり、なんとなく角張ったり、、
作った方は痛いほど分かると思いますが、まあ一筋縄でいかない。
ある時、絶対にずれないようにとボンドで固めながら作ってみた事があります。笑
すると、なんとも不自然でキューキュー苦しそうな毬ができました。
美しい丸さというのはやっぱり「折り合い」によってできるのだなぁと改めて思ったものです。
完璧にはいかないものごとを、うまく折り合いをつけながら丸く調えていく。
なんだか人間らしくもあります…
大らかな全体感がでて丸くなってくると、細部の辻褄はそんなに気にならなくなるもの。
一段階次元が上がるかのような。
毬が丸くなることを「ととのう」とよく表現しますが、整ではなく調の字を使うのはこういったニュアンスからです。
画像の毬は、いつもの認定画像と似てますが、どこかが違います🤭