松結び(マツムスビ)Vol.1

みんなで作る
むすび百科事典-MUSUPEDIA-

水引ライナーLabが制作する水引に特化したむすび百科事典。

解説

松結びの基本形と珍しい変形

水引飾りには欠かせない、お祝い事のシンボルである松竹梅の一つ。松結びと名のつく結びは多く存在するが、今号では最も代表的な松結びの基本形と、構造的に近いがとても珍しい松結びを紹介する。

この結びでいう「松」は、盆栽や日本庭園などに見られる手入れがされた老松の姿を表していると思われ、能楽の舞台など古くから日本で描かれてきた象徴的な松の形である。よって日本人には馴染み深いが、海外では一般的に「松」からは連想されにくい形のようである。

①松結び(基本形)

水引の基本の松結び

松結びの最も代表的な基本の形。通常は半月型で使用される事が多いが、絞り具合や比率を変える等により様々な形状に変形させやすく、アレンジの幅がきく結びである。(活用例参照)

込み合った構造で結びの終盤まで水引が固定されない為、途中でバラけないような押さえ方と、いかに水引をうまく交通整理しながら結び進めていくかがポイント。まずは全体の結びの流れをご覧ください。

初めての方は詳しいライブ解説動画とあわせてご覧いただき、1本どりから徐々に本数を増やして練習すると良い。

②松結び(変形)

珍しい松結びの変形 古典水引結び

2束の水引で結ぶため、結び終わりが4箇所できる。①松結び(基本形)と一見同じあわじ結びのような形状を中心に成り立っているが、これまでご紹介してきた(あわじ結び/抱きあわじ結び/抜きあわじ結び/抜き抱きあわじ結び)どのあわじ結びでもなく、呼び名は現時点不明。2束の水引で結ばれ固定されない構造の為、分類的には抜き抱きあわじ結びの一種と言える。

珍しい例の為、水引ライナーオリジナルの手順を一から精選した。解説ライブにてぜひじっくりご覧いただきたい。

英表記

Japanese pine tree knot 

Pine tree knot 
の表記も見受けられるが、日本特有の松という意味でJapanese を加えた

活用例

組み合わせる

絞り方に変化をつける

比率を変える

詳しい解説動画

コミュニティでのライブ配信では
・本数多く結ぶ際に気にすべきポイントとしなくていいポイント
・クリップ等で仮止めせずバラけさせない結び方詳細解説
・一般的に知られる結び方と異なるオリジナル手順にした理由(ここが仮止め不要ポイント)
・超レア!抱き抜きあわじ結びの一種、どう結ぶ!?オリジナル手順

等を詳しく解説しています。

収録動画はnoteでも公開しております。