「組む」花の結び

みんなで作る
むすび百科事典-MUSUPEDIA-

水引ライナーLabが制作する水引に特化したむすび百科事典。

解説

水引を組む花の結びの作り方

水引を「組む」ことで花の形を作る、かなり古い書物にしか載っていない大変珍しい結び方である。「折りたたむ」花の結び(下記画像)と見た目は似ているが構造が異なる。

ひと連なりの水引を折りたたみながら花の形を作るのに対し、今号の「組む」花の結びは、分かれたパーツを組み上げて一つの花にしていく構造。「梅結び」「二重梅」「牡丹」などの呼び名も持つが、ひろく「花の結び」として紹介する。難易度はかなり高めだが、じっくり動画で解説しているのでぜひ挑戦してほしい。

「折りたたむ」花の結び(2020/10月号)
「組む」花の結び(今号)

使用する道具

●老いの波(クルクル)をつくる為の道具:チリ棒
●水引をキレイに折る道具:内側がフラットにくっつくピンセットが◎
ピンセット大 (解説で使用しているもの)
ピンセット小
速乾アクリアスティック(水引全般に大活躍します)

組み方の基本パターン

花弁を作ってから組む

水引で花弁を作ってから組み上げる花の結び

先に花弁のパーツを作り、組み上げる方法。水引本数を増やすと組みにくくなる為、細めの花弁向き。組む前に花弁のアレンジができ、あわじ結びなどで花弁を作り込むこともできる。

組んでから花弁を作る(一重)

水引を組んでから花弁を作るやり方(一重)老いの波付き

五角を組み、折り返しながら反対周りにもう一度五角を組み直すことで固定、その後に花弁を作っていく方法。最終的に内側にもう一つ五角ができる。残りの水引で老いの波(中心のクルクル)を作ると花らしく。「梅結び」とも呼ばれる。

組んでから花弁を作る(二重)

水引を組んでから花弁を作るやり方(二重)二重梅とも言う

五角に組み、1本の水引を回し掛けることで固定、その後に表側と裏側それぞれに花弁を作っていく。最初に組んだ五角の内側に、表裏それぞれもう一つ五角ができる。老いの波を作らずにカットしたもの。「二重梅」とも呼ばれる。

英表記

flower knot

plum flower knot
plum knot
plum blossom knot

詳しい解説動画

コミュニティではライブ配信にて
・花弁を作ってから組む方法
・ピンセットでの水引の折り方
・ポイントで水引を曲げたい時の、しごく以外の方法

・組んでから花弁を作る方法
・接着剤を使わず五角を安定して組む方法
・老いの波(クルクル)の作り方
・表裏で花弁を互い違いにするには
・表裏で色を変えるには

等を詳しく解説しています。

収録動画はnoteでも公開しております。

Special thanks :水引ライナーLabメンバー