水引の技法【連続つなぎ】で作るフラワーテープに頼らない華奢な花

水引には作り易い大きさがある

水引素材は、直径1mm・多くが90cmにカットされた紙紐という限られた素材のため、『ちょうど作りやすい大きさ』というのがあります。

ピアスから大型のディスプレイまで様々なものを水引で制作してきましたが、だいたい手の平におさまるサイズくらいが、最も作りやすい大きさではないかと感じています。

そのスタンダードサイズから外れていくほど難しくなり、様々な工夫や技術が必要となってきます。

今回はかなり小さく華奢だけど、360度、どこから見ても一輪挿しに耐えられる存在感、クオリティのお花を目指して開発してみました。

フラワーテープ(フローラルテープ)を使わずに作る

フラワーテープは、造花などを束ねる時に使う粘着・伸縮性のあるテープで、伸ばしながら使うと凹凸に沿って隙間なくつなぎ目がわからないくらいピッタリと巻きつけることができます。

水引細工にも使用できるフラワーテープ(フローラルテープ)

とても便利なテープではあるのですが、私はこれがあまり好きではなく、なるべく使わずに作りたいのです。というのは、これを使ってしまうといかにも一昔前の手芸感が出てしまい、なんとなく残念な印象に見えてしまうからです。髪飾りの裏とか、見えない部分ならいいのですが、見える部分だと、さりげなく馴染ませて使うのがとても難しいです。

例えば、下の画像。今回の記事の元となった過去作品ですが、この当時は、ここまで小さい花だと花の裏側はフラワーテープに頼るしか術がありませんでした。

フラワーテープに頼っていた頃の水引作品。ブルースター。

これだと裏側が見えにくい、髪飾りくらいにしかできません。フラワーテープだけが異質な感じで浮いてしまい、一つの花として完成しているとは言えません。テープの色もあるかもしれませんね・・

ブルースター水引髪飾りの裏側。フラワーテープが異質な感じで浮いている。

今回ここから進化し、完全にフラワーテープを使わずに、花の表から裏、茎の部分まで一つの『花』として水引で完結させられたと言えるものができたので、ここで必要な方にお届けしようと思います。

また、この記事で解説する花びらを一枚一枚ワイヤーで繋いでいく技法(連続つなぎ)は、花びら全般に使えるので、基礎をしっかり身につけておくと、今後様々に応用が効きます。

作り方、技法解説記事へ

作り方のほとんどはYouTubeチャンネルで一般公開していますが、これは誰でもできるものではないかなという感じがしたのと、他にここまで詳しく解説している本などがほとんどない為、少し高度な技術として必要な方だけにお届けする方に選びました。

以降の記事を元に制作した作品は、ご自身の活動名で自由に発表・販売等していただけます。

続きはnoteで限定公開しています。